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二回目の落下後、次に着いた場所は真っ白い空間とは違い____瓦礫ばかりの空間だった

そして私以外にも人がいた。
それもたくさん。


「あ、あのー・・」

[うわっ!?ホントに来た!!]

「え!?」


何語!?

やけに美形の金髪お兄さんが何か驚いてるけど・・・。



「すみません、言葉が分からないです・・って相手もわからないよね」

[おい、団長。コイツなんか言ってるぞ]

[どこの言葉だろ?]

[聞いたことがないな]

[てことはやっぱり異世界人?]

「な、なんですか・・?」



一斉に全員の視線が私に集まる。

そんな中、なぜか裸にコートのオールバックのイケメン男性が近寄ってきた。



[それは・・プリンじゃないか!?]

「へ?ぷりん?・・・・あぁ!!これね」



男の人からプリンという単語が聞こえた。

トレイを引き寄せプリンを一つ手に取る。



「えーと・・・・食べます?」

[くれるのか!?] 

[ちょっ駄目だよ団長!!]

[危ないって!!異世界の食べ物だよ!?]

[何が入ってるか分からないよ!]

[いや、プリンなら平気だ]

[何でそんなに自信気なの!?]




他の人たちも騒ぎ出した。

あ、皆も食べたいのかな?
それなら確かカバンに・・・・・


[おい!なんか出そうとしてるぜ!!]

[武器を出すつもりね!]


あった!
抹茶のカップケー・・・・・



「キ!?」

[なにしてるね]


な、ないなになになにっ!?

この人いつの間にこんな近くに!?
・・・・・あ、もしかして早くほしいのかな?



「抹茶のカップケーキでよければどうぞ・・・?」

[は?なに言て・・・・・・・・・これは・・抹茶?]



眉間に皺を寄せつつも受け取ってくれた。

そして袋を開けて一口食べてくれた。



「お口に・・合いますか・・?」

[!!なんねコレ!?]

[どうしたフェイ!?]

[・・・美味しいね。こんなに美味しい物・・初めてね]

[はぁ!?]




わらわらと今まで遠くにいた人たちが寄ってくる。
少し厳つい人たちもいてちょっと恐い・・。

だけど・・・・みんな私のカップケーキとプリンを食べてくれている。
しかも嬉しそうに。



[うまい!!]

[ホントだ美味しい]

[ねぇ]



男ばかりと思っていると女の人もいたようでよってきた。
というか話しかけてくれてる!!



[もっとないの?]



・・・・・・・・・・・・・。

やっぱり言葉が分からない!!



「あー・・えーと・・・」

[困ってるみたいだね]

[言葉が通じていないみたいだもの]

[えーもっと食べたいのにー・・]



眼鏡の女の子が悲しそうな顔をする。

私なにかしちゃったのかなっ!?



「ご、ごめんなさい!!わ、私!」

[今度は焦りだしたよ]

[可愛そうに・・・分からない世界だもの怖いのよきっと]

[あ、そっか、この子異世界人だからね]

[これからどうするつもりだろうね]

[さぁ・・・・とにかく言葉が通じないとどうにも・・]

[それならいい能力があったはずだ]




え、今度は何!?

あの男の人が本を片手にプリンを片手に近寄ってきた。

そして私の前でぺらぺらと本のページを捲って・・・・・・・・・・・











会話文ばっかり(笑)
「」の中が日本語で[]の中がハンター語
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